有山正孝会員が、2月28日に大田区立西六号小学校で、大田区おもしろ理科教室の一環として、6年生の児童2クラス60名と特別支援学級児童9名に対して実験授業を行いました。教員8名の参加もありました。
1月25日に、同校を訪れ担任の内藤教諭と事前の打ち合わせをした際に、小学校で学習した電気と磁石に関する事項を復習・統括して、さらにそれを発展させるような内容にすることで話がまとまり、それに沿うような内容で、次のような順序で実験授業を行いました。
1)最初に小学校で学習する電磁気関連項目の復習をしました。
2)次に、日常生活の中で目に触れる電気についての認識を例を挙げて確認しました。
3)学習指導要領には含まれていないが、日常的に体験し話も聞いている静電気について、摩擦電気の発生を児童自身が実験で観察し、火花放電を演示して見せ、雷の話も含めて解説しました。
4)電磁気学の研究の歴史を手短に話して、静電気と電流の関係を解説しました。
5)電流の基本的性質として発熱と磁化作用があることを説明し、金属は高温で光を放射すること、電流の磁気作用により導線を動かせることを、児童の実験と演示実験によって確認しました。
6)電磁誘導と発電機、渦電流を演示実験で示しました。
7)電気の正体を明かすために、電子について解説し、電子によって電流を理解できることを話しました。
少し難しいところまで話が及びましたが、参加した8名の教員の方々が熱心にサポートしていただき、児童は楽しく学んでくれたように感じました。
実験授業の進め方を事前打ち合わせで念入りに行った上、実験を順序立てて要領よく行っている様子がまざまざと目に浮かんできます。なかなか良い実験レポートと存じます。