廣田穣、細矢治夫、町田武生の各会員が、3月11日の午後に、市川学園市川高等学校で行われた、平成28年度SSH課題研究会発表会に参加しました。当日は、口頭発表4件と、ポスター発表128件がありました。
市川学園市川高等学校では、理系の生徒6クラス全員が理科の課題研究を行い、大学教授や研究者の指導・助言により、優れた研究成果を上げているものがあり、国内のコンクール入賞を経て、アメリカでの世界大会にも2年連続で派遣された実績があります。また、AO入試で最高位の大学への進学者も生み出しています。
理事長はじめスタッフが研究レベルの一層の向上を目指していて、SSISSもそれに応えて、生徒の研究計画のポスター発表の時から、指導・助言などの活動を行ってきました。
生徒211名が、個人あるいはグループで行った研究の最後の仕上げとして、選ばれた4件の講演とポスター発表を聞き、質疑応答を行うとともに、さまざまな助言を行いました。
諸般の事情で投稿が遅れ、年度を越えてしまいましたが、3月の活動を報告します。
江尻有郷会員が、3月15日の午前に、狛江市立緑野小学校の4年生2クラスの児童に対して、「空気と金属」というタイトルで実験授業を行いました。
事前に授業案を送って打ち合わせを行って授業内容を詰め、実験内容にあった物品の準備、機器の準備の確認を行いました。そのうえで、当日は以下のような実験授業を行いました。
1)空気の働き(吹き矢で矢を放ち的に当てる実験)
2)金属の実験(金属による電気の流れの違い)
1)の実験は次のように行いました。吹き矢の筒として直径5mmの曲げられるストローを使い、矢としては頭部径4mmの釘を、的としてA4の紙に色付き円を描いたものを使いました。4名の班だったので2名ずつ、矢を吹く人と的を持つ人に分かれ、交代してストローに吹き矢を吹いて的に当てる実験を行いました。吹く息つまり空気の力で釘が飛んでいくことが実感できます。ストローをつないで長くするとどうなるかを加えるなど、発展させることができますが、20分間ではそこまではいきませんでした。
2)直径2mm、長さ10cmの銅、アルミ、鉄、真鍮の線を各班に配布し、豆電球と単3電池2本のセットにワニ口クリップで結線して豆電球の明るさを比較し、同じように検流計につないで針の振れを比べました。回路配線の説明は黒板を使ってあらかじめ説明をしておきました。金属によって電気の流れ方が異なることが見て取れます。20分間で行いました。
最後の5分間を使ってアンケートを取りました。
小学校・中学校・高等学校の理科教育を支援する科学者の集まりです