大井みさほ会員が、9月17日の午後に、小金井市民会館で開催された小金井雑学大学で、「台所と物理」というタイトルの講義を行いました。参加者は雑学大学の理事長五十嵐京子さんをはじめ、大人が20名ほどでした。
台所を理科実験室とみたてて、1)力学との関係では包丁や缶切りなどの力や圧力、圧力鍋の圧力などについて述べ、2)熱力学、電磁気学に関係しては電子レンジ、冷蔵庫、電磁調理器などの原理や構造、ジュールの実験から求めたカロリーとジュールの関係、3)光学に関係しては白色の効果などについて述べました。
2月2日に東京雑学大学で行った講義と同じテーマの講演だったので、その経験から、今回はとくに電子レンジの説明を詳しくしました。
台風接近のためか、いつもより受講者は少なめでしたが、受講者はみんな熱心で、講義終了後の質問も多く受けました。
東京雑学大学での講義の時と同じく、電子レンジの電磁波の危険性について関心が高く、電子レンジを危険だから捨てようかと考えていた女性もいました。台所に入らないという男性がいるかどうか質問しましたが、一人だけいたのは興味深かったです。
身近の台所にこれほど多くの興味深い物理の話題が転がっているとは思いませんでした。ぜひ一度お聞きしたいものと思いますが、一般人が参加できるのでしょうか。