大井みさほ会員が、11月8日の午後に、岡村克也高島第一中学校校長からの依頼で、板橋区立赤塚第二中学校で開催された板橋区立中学校の一斉研究授業の理科部会に参加し、助言並びに講演を行いました。
研究授業の内容は、「電流の世界」の中の最初の「静電気の正体とその性質」で、生徒にプラスチックのひもを裂いて、クラゲ状に広げたのをつくらせ、静電気でそれが広がったり、手についたりする様子を観察させていました。
http://www.kyoto-np.co.jp/kp/rensai/fushigi/f_20.htmlより
クラゲ作りで時間を多くとりすぎるようにも思えたましが、授業は黒板に書くことはせず、すべてパワーポイントなどによる映像を用いて時間を短縮し、わかりやすくする工夫をしていました。スクリーンに投影された文章を、生徒が書き写している時間は静寂さがしばし続き、授業方法の変り方に驚かされました。
実験時は、生徒4人ずつ机を90度回転させて向い合わせにすることで手際よく実験テーブルに変えて作業させていたのには感心しました。
授業参観者は教室にあふれるほどでした。その後に別室に移り、岡村校長の司会で授業をした鈴木浩二教諭から授業を振り返って反省等が話され、次に授業に関して参加者からの発言がありました。大井会員は授業に対してコメントし、その後、電磁気学の歴史について述べるとともに、自分の実験研究から電磁気に関係する部分につい簡単に紹介しました。
電磁気は毎日の生活に深く関係しているのですが、電磁気の学習をする機会は、高校で物理を履修しなければ中学までであるので、この時間を大切に使ってほしいと思いました。