第9回八王子市科学コンクール発表会での活動

大井みさほ、野津憲治、廣田穣、町田武生、和田勝会員が、12月2日に八王子市学園都市センターで開催された、第9回八王子市科学コンクール研究発表会・表彰式に参加し、ポスター発表された奨励賞の中からSSIS賞の選考を行い、その後で行われた表彰式に参加しました。

今回で9回目になる科学コンクールは、これまで八王子市立中学校PTA連合会が行ってきたもので、SSISSはいろいろな形でここ4,5年、協力をしてきました。今年度の第9回からは、八王子市教育委員会が主催となり、中学校長会とPTA連合会が共催、オリンパス株式会社とSSISSが協賛という形で行われました。

さて当日は、最優秀賞と優秀賞がそれぞれ1名、奨励賞が10名の生徒に決まっていました。後で聞いたところによると、八王子市内の公立中学校からそれぞれの学校で選んだ160の作品を二次選考で40に絞り、そこから上記の12が選ばれたとのことでした。

共催の中学校長会、PTA連合会、協賛のオリンパス株式会社、SSISSは、ポスターセッションの間に10件の奨励賞のポスター発表を聞いて、各賞を選考するという作業を行いました。大井以下5名の会員は、1時間という短い発表時間の間に各ポスターを訪ね、発表者の説明を聞いて質疑応答を行い、最後の5分で5人集まって順位をつけました。このポスター発表会の様子がわかる写真は、撮影する暇がなかったので、ありません、残念。

こうして表彰式が始まりました。
ひな壇(と言えるかどうかはともかく)に主催者と共催、協賛団体の代表者が並びます。

最初に主催者を代表して、八王子市教育委員会委員長の安間さんから挨拶があり、続いてオリンパス株式会社の新井さんから挨拶がありました。新井さんは、オリンパス製品をどの程度知っているかと会場に質問を投げかけ、それとなく商品の宣伝をし、ポスターセッションを楽しんだと参加者にエールを送っていました。

続いて最優秀賞と優秀賞のプレゼンです。最優秀賞は「うちわの研究」で、松木中学校の五十嵐希さん、優秀賞は上柚木中学校の西村優一郎さんの「西村式気圧計の開発」でした。
どちらの講演も、普段の生活の中から見つけた疑問(うちわを買いに行って形の違いと風の起こり方について疑問に思ったこと、富士山に登って高山病になったこと)に端を発し、装置や方法など、いろいろ工夫をして実験を行っていったことが評価されているのだと思いました。

これで講演による発表とポスターによる発表の終了です。続いて表彰式が行われました。八王子市立中学校長会長より、最優秀賞と優秀賞の表彰状と記念品の授与が行われました。記念品はもちろんオリンパスの製品です。
続いて以下の10の奨励賞に対して、賞状と記念品が贈られました。

  • 「バナナの糖度と表面の関係及び糖度を早く上げるための研究」中川紗優梨(別所中)〇校長会賞
  • 「アオドウガネの生態研究」小堤彩楓、上杉真杉(由井中)
  • 「サラセニアの消化液の実験」馬場宣綱(川口中)
  • 「アリの大研究ーアリが好むものをとことん研究」藤原逢日香(長房中)〇オリンパス賞
  • 「TAKE1のピタゴラスイッチ」船橋稜悟(第六中)〇PTA賞
  • 「ペットボトルを使った表面張力の研究」坂本絢介(横川中)
  • 「慣性の法則についての研究」中山太洋(第一中)
  • 「雑草で紙を作る」五十嵐杏月子(浅川中)
  • 「葉と光と光合成」可児美優紀(ひよどり中)
  • 「摩擦力について考える」小野寺直美(館中)〇SSISS

この中から、オリンパス賞、SSISS賞、中学校長会賞、PTA連合会長賞の4つが選ばれました。SSISS賞は、「摩擦力について考える」を発表した館中学校の小野寺直美さんが選ばれ、SSISS大井みさほ理事長から賞状と副賞が贈られました。副賞は細矢治夫会員の著書であるブルーバックス「三角形の七不思議」です。もちろん著者のサイン入りです。

最後に全体の講評が由井中学校長からあり、無事、すべてのイベントは終了しました。最後の最後に、受賞者全員が舞台上に並んで記念撮影が行われました。みんなかしこまって、関係者、家族のカメラの放列からのフラッシュを受けていました。