木下宙会員が、3月12日の午後、羽村市栄小学校で4年生2クラスの児童40名余りと教員3名に対して、「はやぶさ2のリュウグウへの旅」というタイトルで授業を行いました。
小惑星探査機「はやぶさ2」は、2014年12月3日に種子島宇宙センターからH-IIロケットにより打ち上げられました。2015年12月3日にスイングバイ航法によりリュウグウの軌道に飛び移り、リュウグウを追いかけています。予定では2018年6月末から7月初め頃にリュウグウに到達する予定です。
http://fanfun.jaxa.jp/countdown/hayabusa2/mission.htmlより
なお、小惑星、地球の起源、スイングバイ航法などの詳細については、2016年11月26日の狛江市立第二中学校での活動のページをご覧ください。
最近の新聞で、下のような写真を見た記憶がある方もいると思います。JAXAからプレスリリース(3月1日)された写真で、目的地のリュウグウを写真撮影することに成功したというものです。このときのリュウグウまでの距離はおよそ130万km、です。
この記事を投稿した3月19日11時58分の時点で、距離は789001.08kmとなり、数値は見ているうちにぐんぐん減って、リュウグウに近づいているのが実感できます。リュウグウまでの距離は、はやぶさ2プロジェクトのトップページに表示されています。
今後の予定では、2018年6月末から7月初め頃に小惑星「リュウグウ」に到着し、装置を使って表面と内部の物質採取し、1年半ほどリュウグウに滞在します。その後、2019年末ごろに小惑星を出発し、2020年末ごろに地球へ帰還する予定です。
はやぶさ2の科学的な目的は、太陽系初期に誕生したときの状態を保持していると考えられている小惑星から物質を採取して、太陽系誕生と、生命誕生のもとになった有機化合物などの情報を得ることにあります。
どうしてリュウグウを狙ったか、それはイトカワ(下の写真の左)とリュウグウ(同右)では、種類が異なるからです。イトカワはS型で、リュウグウはC型なのです。C型小惑星の方が、水や有機物が多く含まれていると考えられているのです。
小惑星イトカワの表面物質を採取し、艱難辛苦を乗り越えて地球に戻ってきた「はやぶさ」の旅についても話をしました。
はやぶさ2プロジェクトに関して詳しくはJAXAの該当ページをぜひご覧ください。面白い記事満載です。