和田勝会員が、8月5日の午後に、江戸川区子ども未来館で毎年実施している「子どもアカデミー夏休みプログラム」の中の一コマとして、「生物は細胞でできている」というタイトルで実験授業を行いました。参加した児童は小学校4年から6年の児童12名でした。密を避けて収容化の人数の半分ほどにしているようです。
小型の実体顕微鏡が人数分以上の台数あったので、最初に、拡大するとはどういうことかを実感してもらうために、新聞の折り込み広告のカラー写真を拡大して見てもらいました。肉や野菜の写真を拡大して見ると、細かい色の点が見えます。カラー写真が、シアン(C)、マゼンタ(M)、黄色(Y)と黒(K)で構成されていることが分かります(CYMK)。
次に顕微鏡の操作法の説明を少し詳しく行い、持参したプレパラートを使って操作に慣れてもらいました。その後に、単細胞生物のゾウリムシの観察を行いました。どのように動くか観察するよう促しました。
その後、多細胞生物の植物の例として、お決まりのタマネギ鱗茎葉の内側の表皮層を切り出してもらい、酢酸カーミンで染色して表皮細胞を観察しました。染色により1つ1つの細胞に核がきれいに見えました。ついでミニトマト果実の表皮細胞を観察し、細胞の形、大きさ、色、配列の仕方の違いを考えるように促しました。
動物細胞の例として自分の頬の内側の表皮細胞を綿棒でこすり取り、染色して観察しました。今回もすべての人がうまく観察することができました。ここで植物細胞と動物細胞の違いを説明しました。
最後に細胞分裂の動画を見せ、細胞は細胞分裂により数を増やし、成長することを強調しました。