八王子市中学校科学コンクール研究発表会での活動

12月4日に八王子教育センターで開催された、第13回八王子市中学校科学コンクールに、大井みさほ、西原 寛、町田武生会員が出席しました。このコンクールは主催:八王子市教育委員会、八王子市立中学校PTA連合会、後援:八王子市立中学校長会、協賛:オリンパス株式会社、NPO法人SSISS(科学技術振興のための教育改革支援計画)で実施されたものです。昨年の第12回コンクールの発表会は新型コロナ禍で中止になりましたが、今年は参加者数を制限して開催されました。

昨年度入賞したイラストを配したポスターが八王子市内の市立中学校に広く配布されて科学コンクール開催を知らせ、作品が募集されました。その結果、32校の八王子市立中学校から87題の自由研究作品が提出されました。その中から先生たちによって、最優秀賞1件、優秀賞1件、奨励賞3件、来年度のためのポスターイラスト賞2件が選考されました。

当日は、選ばれた各作品の研究発表会と、それぞれの賞の表彰式が行われました。会場には、受付に並んで選ばれた作品の発表内容を記したポスターが展示されています。

左から最優秀賞、優秀賞、奨励賞1
左から奨励賞1、奨励賞2、奨励賞3

定刻になり、司会進行による開会宣言の後、主催者代表である八王子市教育委員会委員長と八王子中学校PTA連合会長の挨拶があり、オリンパス株式会社代表の挨拶、石森孝志八王子市長の挨拶がありました。

会場内の様子
石森孝志八王子市長のご挨拶

この後、奨励賞の3件、優秀賞、最優秀賞の順で、発表が行われました。そのうち1件は都合により出席できないとのことで事前に録画されたビデオでの発表でしたが、4名は、パワーポイントのスライドを使った10分間の口頭での発表がおこなわれ、それぞれの講演終了後には質疑応答が行われました。

発表終了後、SSISS会員を含む関係者は別室に移って協議し、教育長賞、校長会賞、PTA連合会長賞、オリンパス賞、それにSSISS賞を選考しました。SSISS賞には、楢原中学校3年、石原京佳さんの「鍋の形の違いでお湯の温まり方に違いはあるのか?」を選考しました。

発表会場に戻った後、表彰式が行われました。初めに 八王子市教育委員会より、最優秀賞、優秀賞、奨励賞の賞状がそれぞれ授与され、続いて先ほど選考した各賞の授与が行われました。SSISS賞の石原さんには、西原 寛理事長から賞状、記念の盾と副賞が授与されました。

副賞は、「電池はどこまで軽くなる?くらしを支える電子とイオン」、電気化学会編、丸善出版、2013)でした。ちなみにこの本は、他の各賞の受賞者にも、副賞として授与されました。SSISS、太っ腹!かな。そのほかの賞にも、賞状以外に記念の盾が、最優秀賞にはトロフィーが贈られています。

その後、SSISS代表として西原理事長と中学校長会会長が挨拶し、理科部会長で長房中学校校長の中嶋昭江先生が講評された後、閉会宣言が行われて閉会されました。最後に、受賞した生徒さんと関係者との集合写真を撮影しました。

各賞の受賞者と発表の様子は以下の通りです。
・最優秀賞・教育長賞「ダンゴムシの交替性転向反応について」
    横山中学校1年 小林龍斗
・優秀賞・PTA連合会長賞「植物の分類と接ぎ木の関係~ピーマンとライムホルンとの呼び接ぎ」
    石川中学校3年 鈴木 葵
奨励賞・SSISS賞「鍋の形の違いでお湯の温まり方に違いはあるのか?」
    楢原中学校3年 石原 京佳
・奨励賞・オリンパス賞「バナナを長持ちさせるには~自分の好きなバナナの状態を長く保てる保存方法を求めて」
    打越中学校1年 三原 雄太
・奨励賞・校長会長賞「透明で八面体のミョウバン結晶を作るには」
    別所中学校2年 小出 隼

なお、講評をされた中嶋校長は、大井会員の東京学芸大学の研究室の卒業生であり、八王子市とSSISSとのつながりが一層深まった感がありました。