江戸川子ども未来館での活動(2)

和田勝会員が、8月10日の午後1時から4時までの時間で、江戸川区子ども未来館の夏休み応援プロジェクトの一つとして、「生き物は細胞でできている」というテーマで、小学校5,6年の児童16名に実験授業を行いました。今回は、少し広い実験室に余裕をもって机が配置され、顕微鏡とスライドグラスなどの必要なものが机の上に準備されていました。子ども未来館の前川啓二さんとボランティアの3名の方が手伝ってくれました。下に掲載して写真はすべて、前川さんの撮影です。

最初に顕微鏡の操作法の説明を少し詳しく行いました、持参したヘマトキシリン・エオシン染色をしてあるプレパラートを使って、ピントの合わせ方、メカニカルステージの動かし方、倍率の変え方などの基本操作に慣れてもらいました。

ついで単細胞生物のゾウリムシの観察を行いました。どのように動くか観察するよう促しました。少なくとも、グルグル回りながら進んでいくことはわかってもらえたと思います。一応、繊毛の話はしましたが、今回は、時間配分を考えてあまり詳しい観察は行いませんでした。ちょっと反省。下の画像はここからお借りしています。

その後、多細胞生物の植物の例として、タマネギ鱗茎葉の表皮細胞を酢酸カーミンで染色して観察しました。染色により1つ1つの細胞に核がきれいに見えました。

次にトマトの表皮細胞を観察し、細胞の形、大きさ、色、配列の仕方がlタマネギの場合とどのように違うか、考えるように促しました。

植物の細胞はゾウリムシのように動かないので、植物細胞も生きていることを実感してもらうために、オオカナダモの裏側の細胞で葉緑体が動くことを観察してもらいました。 葉緑体は観察できるのですが、動きはゆっくりしていました。条件設定が悪かったのだと思います。反省点です。原形質流動ということを説明しました。

動物細胞の例として、自分の頬の内側の表皮細胞を綿棒でこすり取り、染色して観察しました。すべての人がうまく観察することができて、ホッとしました。

ここで植物細胞と動物細胞の違いを説明し、最後に、細胞分裂により数を増やし成長することを強調しました。

生徒はみな熱心で、反応も良かったような気がします。

終わった後に各自が書いて提出する発見カードには、わかった度とわくわく度を書くのですが、どちらも「とっても」が多く、おおむね好評だったようです。書かれていた書き込みのいくつかを紹介します。
「けんび鏡で知らないことを探すのがとても楽しかったです。来年も来たいです。」「細胞という言葉は知っていたけど、形はわからなかったから、わかってすっきりしたきもちになった。」「ゾウリムシなんてはじめてしった。」「細胞のことがよくわかりました。初めてけんび鏡でかんさつして、わくわくしたし、楽しかったです。」

江戸川子ども未来館での活動(1)

大井みさほ会員が、8月9日の午前に、江戸川区子ども未来館で毎年実施している「子どもアカデミー夏休みプログラム」の中の一コマとして、「光のすすみかた(光で遊んで、光を学ぼう)」というタイトルで実験授業を行いました。参加した児童は小学校3年から6年の児童20名でした。子ども未来館の方とボランティア方2名が手伝ってくれました。

最初に「光とは何か」を、太陽、月から始まって、たき火の光、電気を使った電球の光、蛍光灯の光などを例にして説明しました。次に、「レーザーについて」の説明を、絵や図を使っておこない、実験に入りました。

赤と緑のレーザーポインターを各テーブルに1本ずつ用意しました。まず空気中では、レーザー光をとばすと、レーザービームの途中は見えないけれど、ビームが天井などに当たると、当たったところにスポットが見えることを確認しました。次に、水槽に水を入れ、水中にレーザービームをとばしても見えないけれど、カルピスを少し加えて水を白濁させると、水中でもレーザービームが見えるようになることを確認しました。

白濁した水槽の水に赤と緑のレーザーポインターの光をあて、いろいろと角度を変えてみてもらい、入射、屈折、水の表面による全反射などを観察してもらいました。

次にCD板を配り、照明光を当てると虹色が見えることを確かめてもらい、回折格子板を配って室内や、窓の外なども観察してもらいました。さらに光ファイバーについて光は全反射で進むことを説明し、実際に光ファイバーで光を送り、観察をしました。

光の実験はきれいなので、子どもたちも興味を持ってくれるようです。

東京雑学大学での活動

大井みさほ会員が、7月14日の午後に、武蔵野スィングホールで、東京雑学大学の学生さんに 「子供たちとする実験の紹介(光の進み方を調べてみよう)」というタイトルで 講義を行いました。 2時から4時までで途中に休憩を挟んでの講義でした。50名ほどの学生さんが出席してくれました。

江戸川区子ども未来館での実験授業などの紹介を中心に、「光とは何か」の話から始まって、たき火の光、電気を使った電球の光、蛍光灯の光などについて話し、「レーザーについて」を、絵や図を使って解説しました。

赤と緑のレーザーポインターを用いて空気中でレーザー光をとばすと、レーザービームの途中は見えないけれど、ビームが天井などに当たると、当たったところに赤や緑の光が見えることを示しました。次に、水槽に水を入れ、水中にレーザービームをとばしても見えないけれど、カルピスを少し加えて水を白濁させると、水中でもレーザービームが見えるようになることを示しました。角度を変えて水にあて、入射、屈折、反射を観察してもらい、反射と屈折の法則の説明をしました。

次にCD板を配り、照明光を当てると虹色が見えることを確かめてもらい、回折格子板を配って室内や、窓の外などの光を観察して、回折の原理を説明しました。

さらに半透明の棒にレーザー光を入射させ、光ファイバーの原理を説明し、実際にいろいろな光ファイバーの光を棒に送りこみ、全反射で反対側に到達することを観察をしてもらいました。
参加者は通常より男性が多かったのが印象的でした。