市川学園市川高等学校での活動

市川学園市川高等学校は、今年度から4期目のSSH指定を受け、2年生のうち理系生徒が課題研究を行うことになりました。その課題研究を実施するにあたり、テーマ設定に向けて先行研究の調査を行い、それをもとに研究構想を練り上げて発表する、ポスター発表会が6月14日、17日、18日、19日と4日間にわたり、学園のコミュにティープラザで行われました。SSISSメンバーは、会議と重なった18日を除いて、14日には、伊藤眞人、小林憲正、進藤哲央、町田武生、和田勝、17日には町田武生、和田勝、19日には伊藤眞人、町田武生、和田勝各会員が参加して、質疑及びコメントにあたりました。

発表会は、2年生のうち理系生徒259名による総計220件の研究計画のポスター発表で、各日とも、13:10から15:00までの間、3グループに分かれて、各グループ15分ずつ、5分の休憩をはさんで2回行われました。15分ずつの定められた時間内での発表のため、各日とも私ども5名ないし2名、3名が全てを視聴することはとてもできませんでした。それでもそれぞれができる限りの質疑、アドバイスを行いました。先行研究を調べ、それを発展させて、何をどのように解析するのかを発表しているのですが、発表の内容はきわめて多岐にわたり、具体化には程遠いものがあったり、実験計画としてムリなものもあったりで、可能な限りのコメントやアドバイスを行ったつもりです。生徒たちは、アドバイス等をメモしたりして、熱心なやりとりが行われたと思います。研究分野には化学、生物以外に物理、地学、数学がありますが、今回の220件中101件が物理であり、私どもでは手薄でした。

生徒たちは、今後、毎週1日午後の時間の全てをあてて実験を進め、11月に概ねの研究成果がまとめられ、その後、学年末までに完成させる手筈であると聞いています。私どもの指導、助言の効果が発揮されることを期待したいと思います。

なお、6月14日15時から16時には、見学に来ていた他校教員等との情報交換会が行われ、私ども5名もこれに参加しました。詳細な資料が配れれ、市川学園のSSH担当責任者から、2009年以来の課題研究の実施の概要が説明され、その評価や成果が示されました。1、2期目の反省から、3期目からは研究期間を延長して、1年生の冬休みにテーマを考えさせ、3学期に面談してテーマを決めていき、2年生の初めからテーマに関して先行研究の調査を行い、実験計画を立てて、今回の発表に至るようにしたようです。これに並行して、実験ノートの重要性とその取り方、文献検索の方法、ポスターの作成など、市川サイエンスとして講義を行っています。
他のSSH事業校教員の参加がなかったのが残念に思われました。

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