千葉県立佐原高等学校での活動

10月9日午後2時から3時40分まで、小林憲正会員が千葉県立佐原高等学校の1、2年生の理数科生徒72名に対して行われる理数科講演会の講師を務めました。佐原高校では、1年生は生物・化学、地学基礎,2年生は化学、物理を履修するため,これらの科目を横断するテーマとして「化学で探る生命の起源と地球外生命」というタイトルで講演を行いました。

約1時間半の講演を前半と後半に分け、前半は「生命の起源や太陽系についてわかったこと」、後半では「生命の起源や地球外生命について,わかっていないこと」としました。

特に強調したのは、今回の講演テーマが理科のさまざまな分野にまたがっていること、また、まだわかっていないことが多く、今後10〜20年で惑星探査がさらに進むことにより、新たな知見が多く得られる可能性があることを述べました。

講演の公園の時間が限られていたため、質問があればメール等で受け付けることとしました。

千葉県立船橋高等学校での活動(3)

船橋高等学校のSSH課題研究の実施にあたり、メンター指導をすることになり、10月8日午後2時から3時半まで、町田武生、和田勝会員が第3回目の対面での助言・指導を行いました。

9月28日に千葉大学高校生理科研究発表会で発表したものを、今回は校内向けに行う発表会で、物理、化学、生物、地学、数学分野の35件が、それぞれの教室に分かれて行われました。我々は生物の10件の発表が行われた場所に赴き、それぞれの発表を聞き、さらに実験を進めるための助言等を行いました。

前回、助言を行ったのは5件だったので、それ以外に5件あったことになりますが、9月10日のときにどうして参加しなかったのか尋ねたら、申し込みが必要でそれを忘れたからだという答えでした。その5件の研究課題は、「竹やコーヒーかす由来のセルロースによるバイオエタノール生成の検討」、「グレープフルーツの皮の厚さとナリンギンの含有量との関係」、「メダカの餌を知覚するときの視覚と嗅覚の優先度」、「海水中の微生物がアサリの水質浄化機能に及ぼす影響について」、「カイワレ大根に対する酢の最適な調整方法」というタイトルの研究発表でした。前回の報告で記した5件に加えた10件の発表のタイトルを見ると、いろいろな分野のものがあり、生徒は自分の興味に従ってテーマを選び、実験を進めているのだろうなと思いました。

10件のポスター発表を聞きましたが、実験の進捗状況に差があり、まだ予備実験段階のものもあったし、ほぼ完成段階のものもありました。それぞれの研究の進捗状況に合わせて、助言を行いました。

千葉大での発表会では、私どもが指導した5件の中から1件が県高校学校校長協会会長賞を、また、もう1件も優秀ポスター賞を得たとのことで、指導助言の成果があったのだと、うれしい思いでした。