船橋高等学校のSSH課題研究の実施にあたり、メンター指導をすることになり、10月8日午後2時から3時半まで、町田武生、和田勝会員が第3回目の対面での助言・指導を行いました。
9月28日に千葉大学高校生理科研究発表会で発表したものを、今回は校内向けに行う発表会で、物理、化学、生物、地学、数学分野の35件が、それぞれの教室に分かれて行われました。我々は生物の10件の発表が行われた場所に赴き、それぞれの発表を聞き、さらに実験を進めるための助言等を行いました。
前回、助言を行ったのは5件だったので、それ以外に5件あったことになりますが、9月10日のときにどうして参加しなかったのか尋ねたら、申し込みが必要でそれを忘れたからだという答えでした。その5件の研究課題は、「竹やコーヒーかす由来のセルロースによるバイオエタノール生成の検討」、「グレープフルーツの皮の厚さとナリンギンの含有量との関係」、「メダカの餌を知覚するときの視覚と嗅覚の優先度」、「海水中の微生物がアサリの水質浄化機能に及ぼす影響について」、「カイワレ大根に対する酢の最適な調整方法」というタイトルの研究発表でした。前回の報告で記した5件に加えた10件の発表のタイトルを見ると、いろいろな分野のものがあり、生徒は自分の興味に従ってテーマを選び、実験を進めているのだろうなと思いました。
10件のポスター発表を聞きましたが、実験の進捗状況に差があり、まだ予備実験段階のものもあったし、ほぼ完成段階のものもありました。それぞれの研究の進捗状況に合わせて、助言を行いました。
千葉大での発表会では、私どもが指導した5件の中から1件が県高校学校校長協会会長賞を、また、もう1件も優秀ポスター賞を得たとのことで、指導助言の成果があったのだと、うれしい思いでした。