「活動記録」カテゴリーアーカイブ

狛江市立第四中学校での活動

岡崎廉治会員が10月19日午前に、狛江市立第四中学校で「元素の話 ー宇宙から生命までー」と題して、3年の3クラス94名を対象に授業を行いました。第四中学校校長先生、副校長先生、理科担当教員、東京都教育庁理科支援担当員なども聴講しました。

3年生のこの時期なので、すでに教科書のいくつかの単元で、宇宙や進化、物質、元素などについては学んでいます。そこでこの授業では、これまで学んだ事柄を、元素をキーワードとして結び付け、総合的に理解させることを目指した授業を行いました。

20161019-1最初に生徒たちの興味を引き付けるためにクイズを3つ。1番目は「ヒトの体にある原子の数は何個ぐらい?」。3択で、1)10億、2)10億の10億倍、3)10億の10億倍の10億倍。
20161019-2それぞれの答えに手を挙げてもらいました。どれが正解だか分かりますか。答えは3)です。めちゃくちゃ、多いですね。

それでは第2問「ヒトの体にある元素の種類はどのくらい?」。1)10種類、2)30種類、3)50種類。
20161019-3答えは2)です。およそ35種類です。少ないですね。ただし分析技術の向上によって増えるかもしれません。ここで原子と元素という言葉の使い方を説明します。原子は粒として認識しているとき、元素は種類としてお互いに区別するとき、です。

第3問は「その元素(原子)はどこでできたか?」。これはほとんどの生徒が地球、太陽、宇宙のうち、宇宙と答えていました。

ここから、元素の誕生から現在までの壮大な時間のお話が始まります。
20161019-420161019-5現在、宇宙は膨張を続けていると考えられています。だとすると1億年前は今よりももっと小さかった、さらにさかのぼるともっと小さかった、、と小さくなって、最初は原子よりも小さなものだったはずです。それがあるとき爆発的に膨張します。ビッグバンですね。今から138億年前のことです。

この過程で、水素原子、ヘリウム原子と少量のリチウム原子が生まれました。
20161019-6これらの原子が2億年かけて集まって、その内部で核融合反応が起こり、周期表26番目の鉄(Fe)までの元素が生まれました。これが第一世代の恒星です。星には寿命があります。こうしてできた最初の恒星は、やがて膨張して爆発します。この爆発のエネルギーによって鉄よりも重い元素が作られました。
20161019-7このような誕生と死との繰り返しによって、宇宙には多くの星(銀河系)が生まれました。その一つ、天の川銀河に太陽系が生まれたのが46億年前、地球も一緒に生まれました。

さてここからは地球に焦点を絞ってお話していきましょう。地球は、大気圏、地殻、水圏、生物圏に分けられますが、地殻を構成する元素は、酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄、カルシウム、、で酸素が48%を占めています。水圏(海)では、酸素が86%、水素が11%で、あとは塩素、ナトリウムです。

こうして46億年前に誕生した地球の上に、38億年前に生命が誕生しました。もちろんはじめは単細胞生物です。それが多細胞生物になったのが12億年前、我々の直接の先祖である哺乳類が進化した来たのが1.5から2億年前、大型の類人猿が誕生したのが2000万年前です。

さらにアフリカで現生のヒトHomo sapiensが出現したのが20万年前だと言われています。もちろん、この間にもう少し古いヒトのご先祖様、例えばHomo electusなどがいました。ヒトは10万年前にアフリカを出て世界中に分布を広げ、日本にたどり着いたのが3万年前でした。
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ヒトの体は35種類の元素からなるといいましたが、それではどんな組成になっているのでしょうか。酸素が一番多くて65%、次が炭素で18%、水素が10%、窒素が3%、あとはカルシウム、リン、その他の元素です。ただし数の比率でいうと、水素が一番多くて63%、酸素25%、炭素9%、窒素1.5%です。水素原子が一番多いんですね。
20161019-9今あげたのは多量元素で、少量元素として硫黄、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウムがあります。さら微量元素として、鉄、亜鉛、マンガン、銅などがあり、超微量元素としてヨウ素、コバルトなどがあります。これらの金属はビタミンに含まれて酵素の働きを助けたり、ホルモンに含まれていたりします。微量でもとても大切な元素なんですね。
20161019-10周期表に書き込んでみると、こんな分布をしています。多量元素と少量元素は周期表の3周目+4周目の最初の2つまでに限られています。
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こうして宇宙の誕生から今の君たち、私の身体を見てくると、一番多い水素原子は、最初に誕生した元素である水素を受け継いでいることになります。原子は消滅することがないからです。地球に存在するすべてのもの(物と生き物)は、同じ元素(原子)を使いまわす仲間であり、みんなは星のかけらなのです。これが今日のとても大事なメッセージです。
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残りの時間で「新しい元素は作れるか」というお話をします。今年の6月に新聞に113番目の元素に理化学研究所がニホニウムという名前の案を提出したという記事が載りました。みんなが持っている理科の副教材に載っている周期表は、113、115、117、118が空白になっているはずです。
20161019-14このうちの113番目がニホニウムという名前が与えられ、これが国際的に認められるでしょう。チームリーダーである森田浩介博士が理研で2004、2005、2012年に発見というか作り出しました。30Znと83Biをぶつけて、足して113になるようにして作り出したのです。100兆回やって、たった3個だけ成功したのです。

このほか今年は、115がモスコビウム、117がテネシン、118がオガネソンという名前が提案されていて、118番目まで埋まったことになります。自然に存在する元素は92番のウランまでで、93から後の元素はいずれも人工的につくられた元素で、104番以降の元素は寿命の短いものばかりです。ちなみにニホニウムの半減期は0.0003秒です。129番以降の新しい元素はどこまで作れるか?わかりませんが、比較的安定な126番が次につくられるかもしれません。

ちょうど時間になりました。これで終わります。ありがとうございました。
20161019-13熱心にメモを取っている生徒さんがいました。聞いてみると「面白かった」という感想でした。
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この授業に関係する図表が、文部科学省の下記のサイト「一家に一枚ポスター」に掲載されています。この中の「宇宙図2013」と「元素周期表」です。PDFファイルをダウンロードできます。
一家に一枚ポスター
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3コマの講義が終了したのち、校長室で校長先生と歓談しました。その席上で、今年の夏休みに理科自由研究を募り、各学年の生徒から多数の応募があったこと、優秀賞を選定し、そのうち10名の生徒にプレゼンをしてもらったことを、資料をもとにお聞きしました。理科の興味を高め深めるうえで効果があったということでした。SSISSが支援している八王子PTA連合主催のコンクールについてお話をしました。

城山中学校での活動

有山正孝、大井みさほ、奥田治之、日江井榮二郎、廣田穣、町田武生、和田勝会員が、吉安信雄、萩野正興氏の助力を得て、10月8日午後に、八王子市立城山中学校で同校の校長先生が企画したイベントで理科の実験授業を行いました。

実験授業といっても教室実験授業といっても、教室で行うものではなく、体育館の中に机を並べたアイランドを7つ作り、1,2年の生徒およそ90名に一般の方(小学生を含む)およそ10名を加えた100名が分散してアイランドの周りに座り、そこで各会員がそれぞれのテーマで用意した実験に生徒が参加するというものです。

今回は今年1月に行ったのとは異なり、テーマを1つにして時間を長くし、たっぷりと実験できるようにしました。テーマは以下の通りです。
①奥田:日時計を作ろう
②日江井・荻野:太陽活動・太陽黒点
③有山・吉安:モーターの原理を学びクリップモーターを作ろう
④大井:空間における光の進み方を学ぼう
⑤廣田:色の変わる化学反応を調べよう
⑥町田:マウスの体の中を調べよう
⑦和田:ゾウリムシを顕微鏡で観察しよう

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開講に先立ち、各会員はブースの用意に余念がありません。
20161008-320161008-420161008-6マウスがかわいいと、生徒が手に載せています。
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開講式で校長先生のあいさつと講師(我々のことです)の紹介があって始まります。
20161008-7そうそう、フレアー博士は人気者で、サインを求められていました。20161008-8

各ブースでの各会員の活動の様子は、広報担当者がブースに張り付いていたので写真を撮れませんでした。あしからず。

最後に生徒代表の方からお礼の言葉が述べられてこの活動は終わりました。
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城山中学校のPTAの方々には、いろいろな面でサポートをしていただきました。

狛江市中学校教員研修会での活動

大井みさほ会員が、10月5日、2年生の生徒に実験授業を行った後に、狛江市立中学校の教員に対して「光とレーザーの利用」というタイトルで研修を行いました。20161005-12

最初に直前に行った理科授業特別プログラムについて、大井会員から、最初の説明に時間をとりすぎてしまったことを反省する発言がありましたが、理科部会長からは、何のために実験をするのかの意味が、生徒にわかってよかったのではないかというコメントでした。電子の励起などの説明は中学生には少し難しかっただろうと思います。

その後、本題の講演「光とレーザーの利用」として、自分の研究を含めてレーザー研究の歴史を話し、レーザーとは何かについての話につなげ、原理や応用について詳しく話しました。こちらでは反転分布の説明に「ものぐさ太郎」を使っていました。
20161005-1320161005-1420161005-15レーザーの原理などについては、直前の活動記録(狛江市第一中学校での活動)をご覧ください。

レーザー光は身近なところではバーコードリーダーやCD/DVDのピックアップ、さらに医療用、工業用、また計測、通信などに幅広く使われていることを話しました。

そのあとで、生徒がやったのと同じように水槽でレーザー光を見る実験などを実際に体験してもらいました。

狛江市立第一中学校での活動

大井みさほ会員が10月5日午後に、狛江市立第一中学校で「人と光のかかわり 特にレーザーについて」と題した実験授業を、2年の生徒30名を対象に実施しました。この授業は、狛江市中学校教育研究会の研究授業として、理科部会の教員へ公開され、理科部会長の第二中学校校長をはじめ7名の教員が聴講しました。

第一中学校の丸田先生の発声で授業が始まりました。まずは自己紹介。20161005-1続いて各種の「光」について、太陽や月の光、用意したローソク、LEDライトスタンドなどを例に説明します。でもって、そもそも光とは何か、波なのか粒子なのかの論争が長い間あったことも説明、現在では、粒子と波の両方の性質を併せ持つ光子のあつまりと考えられています。
20161005-2光を発するものは、太陽でもランプでも電気スタンドでも、粒と波の性質を合わせもつ光子を出しています。光子は、物質を構成する原子がもつ電子がエネルギー準位を変えたときに、その差に応じた波長をもって放出されます。この時、波長(f)と周波数(λ)の関係は以下のようになります。

λ・f=光速(一定)

私たちはこの周波数の違いによって色を感じています。普段、目にする光はいろいろな周波数の集まりです。
20161005-3うーん、難しくなってきました。がんばって話を進めます。次はレーザー光についてです。

レーザーはLight Amplification by Stimulated Emission of Radiationの頭文字を組み合わせたもので、レーザー光を発生する装置を指します。レーザー光は人工的に作り出された光の一種なのです。レーザー光を発生させるには、1)反転分布、2)誘導放出、3)光共振器、の3つの現象が必要になります。
20161005-41)ふつうは原子の周りにある電子は、一番低いエネルギー準位にいます。それを刺激して(励起するといいます)、電子のエネルギー準位が上がった状態に保つことを反転分布といいます。

2)反転分布状態の電子に光を当てると、エネルギー準位が下がって一段下の順位に移り、その時、エネルギー差に応じた周波数の光が出ます。この光が引き金となって、別の電子を刺激して光を発することがあります。これがまた次の電子を、、というように連鎖的に同じ波長の光を次々に発する状態が生まれます。これを誘導放出といいます。この時の光は、波長がきれいにそろった(コヒーレントなといいます)光になります。

3)1)と2)ではまだ十分な強さではありません。ここでちょっとアナロジーとしてオルゴールを使って説明しましょう。
20161005-5この手回しオルゴールを手にもってハンドルを回すと、きれいな音が出ますが、とても小さくてみんなには聞こえないでしょう。
20161005-6でもこれを教卓の上において、同じようのハンドルを回すと、ほら、みんなに聞こえるような音が出ます。
20161005-7これは共鳴ですよね。これと同じようなことをします。光共振器の利用です。1)と2)の過程を、2枚の鏡を向かい合わせた装置の中で行います。一枚の鏡は100%の反射率、反対側の鏡は95%の反射率を持たせると、発生した波長のそろった光は2つの反射鏡の間を往復しながら誘導放出を起こして強い光となり(レーザー共振)、その一部が一方の鏡を抜けて外に出ていきます。これがレーザー光になります。

1)から3)の過程を示す動画があったので載せておきます。

レーザー光が波長のそろった指向性の優れた、強い光であることを利用して、身近なところではバーコードスキャナー、レーザープリンター、CD/DVDのピックアップ、さらに医療用のレーザーメス、レーザー加工機(切断や彫刻)など、レーザー光はさまざまな分野で利用されています。出力の小さなものはレーザーポインター(指示棒)があります。今日はそのレーザーポインターを使って、光による通信について実験をして確認してみましょう。

ということで、指向性の優れたレーザービームを使って、光ファイバーの中をレーザー光が伝わっていくことを確かめてみます。牛乳を少し入れた水槽にレーザーポインターで光を当てると、きれいに光路が見えます。なるほど、なるほど。
20161005-8光ファイバーの中を、レーザービームは全反射によって外に漏れないで伝わっていきます。これを利用すれば例えばモールス信号を送ることができます。これもみんなで試してみましょう。
20161005-9最後に、みんなに光ファイバーを「お土産」に渡して、今日の授業は終わりです。
20161005-10ありがとうございました。お疲れさまでした。
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狛江市立第六小学校での活動

二宮洸三会員が、10月4日の午前に狛江市立第六小学校で、5年生3クラスの児童を対象に、「楽しい気象の変化」というタイトルで、理科の授業を行いました。

授業の流れは以下のようで、狛江市立第三小学校で行った授業の内容と大体同じです(9月15日掲載の活動記録を参照してください)。

1)理科学習の目的
2)気象の変化のとらえ方
3)日射の日変化と気象の日変化
4)気象の年変化・季節変化
5)低気圧の通過に伴う気象の変化
6)地球誕生以後の気候変化と近年の環境変化

今回は、7)として「目で観察できる気象現象(雲、虹、電光、雪結晶、植物の季節変化など」の項により多くの時間を割いて、美しい気象現象を見せることにしました。

雲は、高さと形によって10種類の分類されています。たとえば、上層に発生する雲には、巻雲(cirrus)、巻積雲(cirrocumulus)、巻層雲(cirrostratus)があります。横文字はラテン語由来の英語です。
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巻雲は日常語では「すじ雲」と呼びます。
cirrusclouds-georgia-oct1st写真はWikipediaより

巻積雲は「いわし雲」とか「うろこ雲」とか言います。
enjugahama_sea_and_sky_961104_img383写真はWikipediaより(撮影:唐山健志郎氏)

巻層雲は「うす雲」です。

10種類の残りの7つは、中層雲の高積雲、高層雲、乱層雲、下層雲の層積雲、層雲、対流運の積雲、積乱雲です。これら10種が類で、その下に種があり、さらにその下に変種があります。

こう見てくると、生物の分類体系に似ていますね。西洋的な、何かを分類して整理しようという思想は共通しているのでしょうね。

実際の授業ではこんなことを話したわけではなく、美しい雲の写真を見せました。次に虹、それから雪の結晶です。雪の結晶の研究の歴史は長く、たくさんの研究がありますが、中谷宇吉郎の名前をすぐに思い出しますね。ほかにも多くの日本の研究者が貢献しています。
20160906-10雪の結晶はなぜ六角形なのか、どうしてこのような形ができるのかなど、興味深いことがたくさんあります。こうしたちょっとしたことやものに感動して、いろいろと考えてみてくださいね。

狛江市立第三小学校での活動(3)

日江井榮二郎会員が、9月21日の午前に狛江市立第三小学校で、6年生2クラスの児童を対象に、「太陽の活動」と「自分の星を見つけよう」というタイトルで、理科の特別授業を行いました。

広い多目的室でプロジェクターや仕掛けを使った立体的な授業で、校長先生、副校長先生、担任の先生方、それに何人かの父兄の方々も聴講していました。

今回は6年生2クラスが一緒に2コマ連続で行い、国立天文台の太陽観測所の研究員である萩野正興氏が日江井会員のお手伝いとして参加されました。
国立天文台太陽観測所のページへのリンク

授業の前に教室に入ると、準備に余念がありません。多目的室の一方の壁際に並べた机の上には、直径2メートルもある大きな白い風船がおかれているのが目を引きます。どうやら白い風船はスクリーンになっているようです。
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廊下を通る児童も、これから何が起こるのだろうかと興味津々で、覗きながら通り過ぎていきます。
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6年生が教室に入ってきて座ります。日江井会員は何人かの児童に赤い細紐を渡して、教室の端から端まで張り渡すように頼んでいます。これはいったい何でしょうか。
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担任の先生から紹介されて、まずはごあいさつ。あれ、日江井会員ともう一人は白髪白髭の人が、、。どこから来たのかしら。胸には「フレア博士」という名札をつけています。

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そのフレア博士がトップバッターで、太陽のお話です。この教室は宇宙船で、みんなそれに乗って太陽の近くまで飛んでいこう、さあカウントダウン、スリー、ツー、ワン、発射ということで、目玉マークが写っていた大きな白い風船は、太陽に早変わりをします。
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太陽の表面(正しくは光球の表面)を、黒点がいくつも左から右(東から西)へ太陽の自転で移動していきます。そもそも太陽の大きさは地球のほぼ110倍で、このくらいの地球が(と小さな球を出して)横に110個並ぶことになります。だからこの黒点の大きさも随分と大きいことがわかりますね。

どの黒点にも、黒い部分と白い部分が見えますが、黒がS極、白がN極を表しています。太陽の表面に磁石があるんですねー。この黒点、11年周期で増減を繰り返しているんですって。太陽の表面温度はおよそ6000度、黒点は4000度なので、黒く見えるそうです。
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太陽は、地球のように固い構造ではなくプラズマ状態で、それが太陽の回転によって渦を巻くことで電流が発生し、それに伴って磁力が発生するそうです。こうして発生した複数の磁力線が浮力で部分的に表面から浮き上がり、温度が下がるために黒く見えることになります。

太陽よりも少し上空部分(といっても2000km)を彩層と呼び、太陽表面よりも温度が高いプラズマ大気層となっています。ここで虹の色の覚え方「赤橙黄緑青藍紫」と言い、一緒に覚えようと皆で声を出して繰り返しました。筆者が昔憶えたときは「赤」の代わりに「紅」でした。

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Hα線観測による上の写真で、濃い筋になっている部分をフィラメント、白い部分をフレアと呼びます。フレア(博士の名前の由来です)は主として黒点付近で発生する爆発現象です。ここからがフレア博士の本領、発揮。

フレアはいわば「太陽のおなら」のようなもので、小さなプッもあれば、大きなブッもあると言って、音を出して(もちろん口でです)その違いを強調します。大きいと影響も大きく、人工衛星の機械が故障したり、送電線に過電流が流れたり、大きな影響の例ではカナダのケベック州で発電所に火災が起きたそうです。

そんな一方で、オーロラを発生させて目を楽しませてくれたりします。
20160921-10地球上の天気予報のように、太陽黒点やフレアの予報が宇宙天気予報として出されています。フレア博士は精度を上げるために研究をしているのだそうです。

フレア博士のお話しが終わり、児童から「なんで天文に興味を持ったのですか」と問われて、ハレーすい星が地球に接近したときにお父さんに長野に連れて言ってもらったのだけれど、お天気が悪く見えなかった、それが悔しくてこの道に入った、とおっしゃっていました。
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短い休みに続いて、日江井会員のお話です。最初にみんなに見せたのは、鉄隕石、アンモナイトと恐竜の骨の化石で、手で触って観察するように手渡して回覧してもらいます。
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続いて「蝉、人、星の一生、宇宙の広さ」とタイトルがあるスライドを見せます。バックは龍安寺の石庭です。蝉や人にも一生があるように、星にも一生があるのです。
20160921-14最初のほうに書いた赤い紐を先生方に持ってもらい、一番端にある名札を読んでもらいます。そこには「ビッグバン」と書かれています。赤い紐は13.8mの長さで、宇宙が誕生してから今までの時間の長さ138億年を表しています。

太陽・地球の誕生は半分よりももっと進んだ46億年前、生命の誕生は40億年前、恐竜が跋扈した後滅んだのは6500万年前、ヒトの出現はずっとずっと端のほうと、印したものを見せて、宇宙の誕生から今までの時の長さを示しました。
20160921-15この紐の長さだと、1000年は1cm、人の一生は長くても100年でわずか0.1µmなんですね。

星の一生と、カニ星雲、惑星状星雲などの写真を見た後、
20160921-1620160921-17恒星の輝きは核融合反応によるもので、さまざまな原子は星が創ったものであること、私たちの体の中の原子も、むかし宇宙で輝いていた原子がまわりまわってやってきたものなので、君たちも星の子であると話をすすめます。星にはいろいろな輝きがあるように、みんなもかけがえのない自分流に輝くことができるんだよ、強調します。
20160921-18不思議な絵を見せて、みんなにどんなように見えるかを答えてもらいました。
20160921-19いろいろな答えが出ました。これも自分流でいいということでしょうか。

質問の時間になると、銀河の膨張、ブラックホール、地球の将来などのさまざまな質問がありました。「宇宙人はいますか?」という質問に、フレア博士は即座に「います。私たちが宇宙人です。」と答えていました。

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6年生全自動を代表してお礼の言葉が述べられました。

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楽しい理科特別授業でした。

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狛江市立第三小学校での活動(2)

堀良通氏が、9月15日の午前に狛江市立第三小学校で、5年生2クラスの児童を対象に、「植物の形とはたらき」というテーマで、理科の実験授業を行いました。

教室に入ると、児童が事前に採集してあった植物を選んで自分の席に持ち帰って着席しているところでした。さあ授業の始まりです。

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最初のあいさつののち、先生は黒板に「かたち」と「はたらき」と書きました。20160915-3すべての生物には形があり、それぞれの形には働きがあります。形とはたらきは、難しい言葉で言うと「形態」と「機能」です。今日は、植物から形とはたらきについて学びましょう。そして形とはたらきの間には密接な関係があることを理解しましょう。

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植物の形は、動物と違ってとても単純です。たった3つのパーツだけからできています。何だかわかるかな。ハイ、ハイと手が上がります。そうだね、茎、葉、根です。花は葉が変形したものです。

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そのことを実感するために、机の上にある植物体をスケッチしましょう、と言って画用紙を配ります。さあ、スケッチタイムの始まりです。

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机の間を回り、スケッチしている植物の名前を聞かれると答えていきます。オヒシバ、メヒシバ、エノコログサなど、など。

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スケッチが終わったら、それぞれのパーツ(茎、葉、根)の形や色、はたらきについて、思ったことでもいいから、わかる範囲で配布された表に書き込んでまとめます。

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みんなスケッチ、うまいですね。
先生の作った見本の表を配布して、茎と葉と根の形とはたらきについて、児童とやり取りをしながら考えていきます。茎は植物体を支えて水や栄養を通す、葉は光合成、根は水を吸収して植物体を地面に固定する、、。みんなよく答えています。

単子葉植物と双子葉植物では葉の形が違いますが、根の張り方も違います。

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これは植物の進化の話になりますが、これはこれから先で学ぶことです、楽しみですね。生き物のを見るときは、今日のことを思い出して、形とはたらきのことをいつも考えてみましょう。きっと生物を見る眼が今まで違って、面白くなりますよ。

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今日はありがとうございました。

狛江市立第三小学校での活動

二宮洸三会員が、9月6日の午前に狛江市立第五小学校で、5年生2クラスの児童を対象に、「大気の変化・気象の変化」というタイトルで、理科の授業を行いました。

普通の教室ではなく、広い視聴覚室(?)でプロジェクターを使ってスライドを見ながらの授業でした。担任の先生に紹介されてごあいさつ。20160906-1気象に関しては、4年生で「天気の様子」として天気による一日の気温の変化を学習し、5年生では「天気の変化」として、雲と天気の変化を学習します。教科書をパラパラと繰りながら、そのことを確認し、今日は、ちょっと違った視点も加えて話を進めます、と述べて最初のスライドに。そこには、、

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●何のために理科(気象)を学ぶのですか?という問いかけに

○物事を深く考え、理解するトレーニングのため
○自然の調和の不思議と美しさを知るため
○自然を畏敬し、謙虚になるため
地球のすべての人・生物を大切に思うため
○環境問題・災害対応などの社会生活に必要な知識を学ぶため

●簡単に「一口の答え」を求めない!
未知のことが多いことを知る!
ただの物知りにならない!
自然の調和と美しさに感動し、深く考えよう

とありました。うーん、深いですね。

でもって次に、大気・気象の変化をどのように観測し、記録するか、観測者による変化のとらえ方には、固定した点で見る変化と移動しながら見る変化があること、その例として設置した気圧計や温度計による観測と、ラジオゾンデや気象衛星による観測があることを紹介。

動かぬ人の見る変化として、東京の一日の温度の変化と日射量の変化、一年の気温と降水量の変化、それと各地の動かぬ人の観測の結果として、シンガポール、台北、東京、イルクーツクと緯度の異なる地点での一年の気温の変化を例に、太陽と地球の位置関係によってこのような変化は生まれることが説明されました。
20160906-4気温が変化すれば、空気の密度も変化して気圧も変わる。気圧が変化すれば高気圧・低気圧が発生して温度も変化し風も変化する。さらに雲ができ、雨が降る。これらの変化がまた気温を変化させる、、、。このような一連の変化が実際の気象の変化をもたらすので、「一口の説明」では説明できません。物理学・数学を応用して理解する必要があり、これはみんなが中学、高校、大学に進んで取り扱えるようになることで、楽しみにしていてくださいね、と将来の学習へのつながりを強調しました。

上の写真のように冬と夏では気圧の配置が異なりますが、この気圧も日々、連続して変化していて、それによって降水量や気温が変化します。このような気象の変化は地球が誕生し、大気が今のような状態になってから、連綿として続いてきました。大地殻変動や噴火、隕石の衝突による大きな気候変動も起こりました。今は人類の活動が大きな気候の変化を生み出しています。

最後に感動することについて一言。最初にひまわりの送ってきた地球にかかる雲の画像を見た時はとても興奮しました。「感動することが理解の始まり!」です。

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今では、国際宇宙ステーション(ISS)から撮影した画像を簡単に見ることができます。

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(国際宇宙ステーション(ISS)から撮影された「スーパー台風」に発達した台風4号 (アジア名:メイサーク)の写真(2015年3月31日撮影、4月2日提供)。(c)AFP/ESA/NASA/Samantha Cristoforetti)

今では国際的に使われている10種類の雲の分類法は、19世紀の初めにイギリスのハワードによって作られました。彼は製薬会社の化学技術者で気象はアマチュアでしたが、雲の分類の必要性を感じて各地で雲を観察し、10種に分類してラテン語をベースとして名前を付けました。

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雪の結晶も、虹も美しいですね。また生物を観察すれば季節の変化を体感できます。こうしたちょっとしたことやものに感動して、いろいろと考えてみてくださいね。

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最後に児童の代表からお礼のあいさつがあって、授業は終わりました。

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江戸川区子ども未来館での活動(4)

大井みさほ会員が、8月16日午後に江戸川区子ども未来館で夏休み応援プロジェクトの一つ「光の進み方を調べてみよう」という実験授業を、小学校児童3年から6年までの20名を対象に実施しました。

光の進み方というテーマなので、まず各種光源の説明をしたのち、レーザー光による光の直進、屈折、反射、全反射の説明を行いました。ついで光ファイバーを使ってレーザー光が全反射によって光ファイバー中を伝わることを説明し、各自に光ファイバーを渡して実験と観察を行ってもらいました。最後に回折格子で簡易分光器を作ってもらい、光が分光されるのを観察しました。

予想に反して3年生が10名あるいはそれ以上いたので、説明の仕方に注意しました。また、回折格子の説明のために、水槽の離れた2か所で波を発生させ、その波の動きを観察させてから、光の回折の説明に入るように工夫しました。児童の書いた感想文には、光が波であることに驚いたという記述が多くみられました。

用語を正確に使えない児童もいるので、あらかじめ実験ための覚書き渡しておくべきだった、また回折格子分光器の製作に時間がかかり過ぎるので、分光器作りは省いて光ファイバーの実験に時間をかけたほうがよかったかもしれないと思いました。次回以降に生かしていきたいと思っています。

江戸川区子ども未来館での活動(3)

有山正孝会員が、8月4日の午後2時から3時半まで、江戸川区子ども未来館で夏休み応援プロジェクトのプログラムの一つ「重さをはかる、さおばかり作り」という実験授業を、4~5年生の児童14人に行いました。

最初にさおばかりで重さを測ることを実演します。このような、さおばかりを各自が作るのが今日の最終目的です。さおばかりは、昔はどこの家にもあったのですが、今となっては目にすることはなくなってしまいましたね。このように持って、左側のお皿に測りたいものを載せ、分銅を動かして、釣り合う場所を探して目盛りを読みます。20160804-1

江戸時代にはこんな携帯用のさおばかりもあったんです。

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竿が細いので写真ではわかりずらいですが、象牙のようです。こんな携帯ケースに入れて持ち歩いていたんですね。

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重さを測るはかりには他にどんなものがあるでしょう。

天秤ばかりでは大きなものお皿に載せることはできません。昔の学校の保健室にあった体重計は台秤といって、載せ台が大きくなっていて、人がこの台の上に載って体重を測ります。大きなものは象でも測れます。複数のてこを利用して、台の下方への動きを目盛り竿の傾きに変えて測定するのです。

BT-250Rこれ(次の写真)は、ばねばかりです。ばねの伸び縮みを利用して測ります。

20160804-4上皿ばねはかりも、ばねの伸縮を利用した秤です。皆さんのおうちにあるキッチンスケールや体重計も、多くはこの上皿ばね秤です。

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天秤棒というのをご存知ですか。下の浮世絵は鈴木晴信の筆になるもので、江戸時代の水売りが天秤棒を使って売り物を運んでいるようすを描いたものです(東京国立博物館所蔵、Wikipediaより)。

800px-Water_Vender(Harunobu)

丸い天秤棒がないので、角材を利用するとこんな風になります。

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こんな小さなざるでは、商売繁盛とはいきませんね。前と後ろのざる(上の絵では桶)に入れる物の重さを同じにすると、棒の真ん中で担げばバランスが取れます。洗濯物干しハンガーを使うとき、水平になるように干すもの(写真では軍手)を両側で同じ数にしてバランスをとりますね。20160804-9

担いでいる点(ハンガーではつる下げるフックの位置)を支点といい、両側のざる(絵では桶)の下がっている位置を力点といいます。二つの力点のちょうど真ん中に支点があって、両方の力点にかかる重さが同じであれば、天秤棒もハンガーも、傾かずにバランスよくものを吊るせるのです。

この原理を利用したものに精密天秤があります。片方の皿に測りたいものを載せ、反対の皿に分銅を載せて釣り合うようにし、重さを求めます。昔はこれで薬品など僅かな量のものの重さを精確に測る訓練を受けたものです。空気の流れによるかく乱を防ぐために木製のケースに入っていて、測定のたびに前扉を閉じます。

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http://monotest.blog119.fc2.com/blog-entry-52.html?spより

ここまでで次のことがわかります。「支点から力点までの距離が等しいときは、力点にかかる重さを同じにすれば釣り合う」ということです。

今度は私が作った装置を使って、まず上の関係が成り立つか確かめてみましょう。20160804-1120160804-17左側の距離と右側の距離が同じ3で、どちらもおもりが2の場合は、3X2=3X2 で棒は傾いていません(上にあるクリップは両側の重さを調節するためのものです)。
20160804-18今度は、右側の同じところにおもりを一つ加えると、3X2≠3X3となって、棒は右に傾きます。

支点から二つの力点までの長さが違う場合にはどうなるか調べてみましょう。
20160804-194X1=1X4 で釣り合っています。
20160804-203X2=2X3 で釣り合っています。

これらをまとめて言うと、

左側:支点から力点までの距離 X 力点にかかる重さ=
右側:支点から力点までの距離 X 力点にかかる重さ

が成り立つとき、てこは釣り合う、のです。

これを「てこの規則性」といいます。

この「てこの規則性」を利用して、少し別のことをしてみましょう。用意した釘を打ち込んだ木片を配ります。手で抜いてみてください。うーんと頑張っても抜けません。そこでくぎ抜き(バール)の登場です。木片を押さえてくぎ抜きの長いほうをもって下向きに力をかければ、簡単に釘が抜けました。

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この場合、くぎ抜きの曲がった部分が支点、力をかける点を力点、その力を伝えるくぎを挟む部分を作用点と呼んでいます。

釘抜きの支点力点作用点

まっすぐに直すと、下の図のようになります。

支点から力点までの距離を大きくすれば、力点にかけれる力は小さくても作用点には大きな力が伝わります。栓抜きも鋏もペンチも、みんなこれを応用しているのですね。

下の動画も参考になります。

これで準備ができました。それぞれの児童にさおばかり作製キット(さお、紙皿、持ち手用の黄色いひも、皿を下げるタコ糸、クリップ、クリップをつるすタコ糸、分銅の役割をする100g砂袋)を配り、作製開始です。

さおには紙皿を下げるための丸形洋釘(真鍮ヒートンというらしい)と、支点の位置を示す釘が打ってあります。

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長いほうのタコ糸を使って、紙皿の3つの穴をくぐらせて洋釘の丸い部分につないで3本の糸が均等の長さになるようにします。次に支点としての持ち手を黄色いひもで作り、さらに砂袋を分銅として使えるようにします。

20160804-13紙皿に砂袋を3つ乗せ、分銅(砂袋1つ)動かして釣り合う位置を確定し、印をつけて300と記入します。さらに砂袋を増やして400、500とし、あとは等間隔で目盛りを振っていきます。これで300gから800gくらいまで図れるさおばかりができました。砂袋の数が足りないので机ごとに協力して、作業進めてもらいました。

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てこの規則性は6年で学習します。今日の実験授業がきっと理解の助けになるでしょう。面白かった、楽しかったという感想が多かったので。

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それではこれで終わります。ありがとうございました。

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